【D】たぬ吉

  • M 持ち込みによい
  • L ランチによい
  • H 早飛びしたときよい
  • D 夜ご飯にもよい

麻布十番がわりと面白いのは、今の人から見ると六本木に近いおしゃれなスポットというイメージがありますが、もともとは電車の駅ができると人が増えるし町が乱れるという理由で、日比谷線の駅建設に大反対して駅を作らせなかったという噂もあるくらい昔ながらの保守的な町でした。

実際、六本木ヒルズができるまで、あの区画はテレビ朝日があったので六本木から麻布十番への徒歩でのアクセスはわりと不便で、芋洗坂を下ってくるか、六本木5丁目から鳥居坂の急な坂を下る以外は手がなく、六本木との連携は悪かったのです。一般的な「麻布」のイメージはどちらかといえば、西麻布によって生まれたもので麻布十番はまったくそのイメージとは合わない下町感あふれる地域でした。

そんな地域性とあいまって、麻布十番には古くからやっている居酒屋が多数あります。何店舗も構える老舗「あじと」、駅前居酒屋「十番」、やきとりで有名な「あべちゃん」などなど。今回はその中でも私が気に入っている「たぬ吉」をご紹介します。

たぬ吉はAZB10から飲みに行くお店の中では最も遠く、麻布十番商店街を六本木方面にひたすら歩いていき、2つ目の信号を超えたもうちょい先にあります。ビルの地下にあるそのお店は、絵に描いたような昔ながらの居酒屋です。個室も備えていますが、大人数で行くと入れないことが多いので要注意です。

このお店の名物は「まぐろブラック」まぐろの頭肉を特製タレにつけて、オリジナルの香辛料をまぶして照り焼きにする一品で、ほどよい甘辛さでビールや焼酎が進みまくります。その他の料理も名品揃い。18時からやっていますが、混みやすい店なので行くときは電話一本いれるほうがいいかも。麻布十番で飲むことが多い人なら一回は暖簾をくぐってもらいたいお店です。

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